夢でいてくれるでしょう(歌詞)

例えば地面に転がる果実は綺麗だろうか
吹雪いて流れて踏まれる花びらは幸せだろうか

儚いもの 切ないものを 美しく見せたがる
なぜに人はいつも

生まれ落ちた子犬のように 震える心を
重ね合っているからでしょう


何かひとつは 生きた証を残してみたい
この星の下 運命だとか 言われたとしても

氷を詰めたガラスの瓶を テーブルに飾ると
時間が見えた気がする

触れては消え 消えては浮かぶ届かないもの
ずっと 夢でいてくれるでしょう

磁石を待つ砂鉄のように 惹かれたままでいたい
季節がゆく空の通路 見上げたままでいたい

そっと肩を抱くのは好き 抱かれるのは嫌い
涙溢れるでしょう

触れては消え 消えては浮かぶ届かないもの
ずっと 夢でいてくれるでしょう

 

作詞 ASKA

石の風が吹く道(歌詞)

「さあ行こうか」 そう思えばそれが始まりだ
どっち向いても決まりごと なら真ん中を行こう

誰かがどこかで笑い飛ばしている
でも僕は僕の精一杯で ダメになるまで

石の風が吹く道を カッコつけながら
掃除機のような音の吹雪浴びながら

目の前に伸びた道を 歩くのは僕だ


伝えたいことを口にすれば 妙な風が吹く
安心と安全は 本当に正しいか

すすり泣いているように 電線が震えてる
昨日までの僕の心は あんなだったろう

ハサミで切り取れるなら 切り取ってごらんよ
僕の愛する人と 繋がった手を

光と水の展覧会 踊ってるようだ


石の風が吹く道を カッコつけながら
掃除機のような音の吹雪浴びながら

目の前に伸びた道を 歩くのは僕だ

 

作詞 ASKA

風景が僕をためしている(歌詞)

「あんまり遠くの方へ 行ってはいけませんよ」
「帰る道をきっと間違えてしまうから」
僕は言いつけを守った

鏡の前に立って右手を上げた
左手の逆さの国

同じ本を読んでみた 引き込まれるのはなぜだ
同じ道を歩いて行くのは 小さなためらいばかりが
心に強く生まれてしまうのに


いつしか広い道へ 出るようになった
角があれば好きに曲がるようになった
僕は選ぶようになった

ゆるりと見上げる登り坂がある
陽気な勇気ちからで

ここを越えたところに いつだった何かがある
たとえ痛みが待っていようとも 空に近づいてゆける
心の街が見られるはずだから


風に追われた 風に押された
風景が僕をためしている

ここを越えたところに いつだって何かがある
たとえ痛みが待っていようとも 空に近づいてゆける
心の街が見られるはずだから

 

作詞 ASKA

今がいちばんいい(歌詞)

どのように生きてようと 僕は 僕は

このように生きてるんだ 僕は 僕は

 

語らない 語れない言葉があった あった

譲らない 譲れない気持ちがあった あった

 

いつだって初めてはドキドキだった だった

喜びも悲しみも 涙があった あった

 

そしてそして いつにいつに

戻りたいかと訊いた

 

今がいちばんいい どんな時でも

そう答えようよ

 

だから今の自分に万歳

今日を生きてる自分に万歳

 

 

欲しいものを手にしたって いつも いつも

何かひとつ足りないって 思った 思った

 

気づかない 気づけない心があった あった

帰らない 帰れない昨日があった あった

 

あの国のあの人に 教えてあげたい あげたい

差し出せば温かな 右手があると あると

 

僕の僕の 君の君の

声で歌を歌おう

 

今がいちばんいい どんな時でも

そう答えようよ

 

だから今の自分に万歳

今日を生きてる自分に万歳

 

 

もういない遠い人がついた

街の鐘の音がつづいている

朝を迎えてる 今日も笑顔でいられますように

ずっとずっとずっとつづきますように

 

今がいちばんいい どんな時でも

そう答えようよ

 

だから今の自分に万歳

今日を生きてる自分に万歳

 

作詞 ASKA

オレンジの海(歌詞)

ぼくらが生まれたあの頃は
空き地だらけの遊び場所
夕暮れに鳴り響く工場の
サイレンの音合図に僕らは家に帰った

砂利道走って 温かいご飯まで
空にはオレンジの海

生きてるっていうことは 模様がいっぱい
スーツを壁に掛けながら 写真見てる


折り紙たたんで紙の鳥
お腹が上手く膨らまない
真夜中に動き出すオモチャたち
息を潜めて待ったけど何も起こらなかった

地球が丸いって いつ知ったのだろう
夜行列車が声を上げる

生きてるっていうことは 模様がいっぱい
パソコンのキーを叩いて 明日に追われる


玄関前の道に 水を振り撒いて
父親の帰る時間を ずっと待ってた

生きてるっていうことは 模様がいっぱい
机のデジタル時計 今を刻む

生きてるっていうことは 模様がいっぱい
机のデジタル時計 今を刻む

 

作詞 ASKA

誰がために鐘は鳴る(歌詞)

春には花が咲き 夏には実を結び
切ない秋をくぐり抜け 冬を堪え忍ぶ

何かをなくすのは 悪いことじゃなくて
本当の幸せに出会うためさ そう思えばいい

解り合えなくて過ぎていく人 見知らない顔で

ああ風がなぶる僕の胸 いまこそ歩めと
ああ手を離れた夢にも

呼びかけてみよう 呟いてみよう
僕は生きると

この手に抱いたのは 幻ではなくて
確かに伝えたかった言葉さ 吐息 温もりで

僕の残したこの愛の歌 誰かの声で

ああどこを越えて流れてく 今日という時代で
ああ耳をすませ目をこらせ

ふれあうハーモニー 寄り添うように
僕は歌うと


今の僕には分からない 道が見え隠れて
心に響く瞼に染みる 誰がために鐘は鳴る

ああ風がなぶる僕の胸 いまこそ歩めと
ああ風がなぶる僕の胸 いまこそ歩めと
ああ手を離れた夢にも

呼びかけてみよう 呟いてみよう
僕は生きると

 

作詞 ASKA

君と春が来る(歌詞)

僕の四角い部屋に 君と春が来る
腕時計の針が じれったい

唇を重ねたら 夜と朝が来る
心の中がすっと 潤う

こんなに君のこと 好きになってしまった
一日何度も君を 思ってる

僕の作ったスープ いっぱい愛でいっぱい
君を驚かせたい

湖の白鳥が広げた羽のように
僕は君のこと抱きしめる


君が揃えてくれた ピカピカのコップ
ダイヤモンドのように飾って

こんなに君のこと 好きになってしまった
いつもの音楽かけて 待ってる

もうすぐチャイムが鳴って 君はこう言うだろう
「ただいま」って言うだろう

湖の白鳥が広げた羽のように
僕は君のこと抱きしめる

仕舞い忘れた扇風機を 部屋の隅っこに置いて
また夏が来たなら回る 思い出すように

湖の白鳥が広げた羽のように
僕は君のこと抱きしめる

湖の白鳥が広げた羽のように
僕は君のこと抱きしめる

 

作詞 ASKA